いらいらは刺激になる

以前に比べ、団員の発言力が大きくなってきたのはいい事だ。
前回の公演は自分がなかなか稽古に行けなくて、演出が
しっかりと出来なかったという事もあるだろう。
演出家としての権限がかなり小さくなってきてるような気がする。
まあ結局の所、演出力不足という事なんだ。
芝居の良し悪しはすべて「演出」のせい。
役者が面白ければ(ようするのはまり役とか言われる場合)
役者が褒められる。(称えられる)それも一種の演出の成果
だと自分は思っているのでそれはそれでいい。

ただこの「芝居の良し悪し」は軽んじて欲しくない。
つまりは演出家の責任であるんだけど、
「こういう風にやってくれ」と演出しても役者がそれを
やらないのではどうしようもない。そして「やらない」事も
演出家のせいだという事だ。
今回の台本で「この役は嫌だから、他の人にやらせたほうがいい」
みたいな発言が出る。台本を作る作業を軽んじているように
思える。台本を書く段階から「演出」だと言う事に気付いて欲しい。
今回は短い台本だが、その台本に隠された真実を見極めるのは
とても難しいけど(わからないようにしてる)そこには必ず
何かがあるのだと知ってもらいたい。
まあ適材適所はあるので一概に言えないが、
「演出をなめるな」「台本をなめるな」
俺にそれだけの器がないということか・・・


そしてあの台本、みくびるな。