エンターテーメントとは程遠い

いろんな人間がいて、出来る出来ないは仕方がない。
仕事で一緒にやっていた職人さんで、「道を覚えられない」という人が
いたが本当に覚えられない。何度も同じ道を通ったとしても、絶対に覚え
られない。そんなバカなと思ったが本当に覚えられない。
えっそんな事当たり前でしょって思う事も出来ないものは出来ないのである。
という考えのもと、出来る限り(まだ俺の技量がたりないが)俺も頑張っている。
さあてどうしたものか。


前々回の稽古まである程度、自分の作戦は成功していたが、前回の稽古で
いよいよそれを破ってしまった。今は後悔している。やるべきではなかった。
さあてここからが本題なんだけど・・・


俺はこの芝居をどうしたらおもしろくなるか、お客さんがさらに楽しくなる事はないか
常々考えている。これは公演直前、公演中も考えている。たとえ失敗したとしても
おもしろくしようって進んでいるのだから、おもしろいほうに転がるのは当然。
そういう考えでいる奴もいれば、「どうしよう?」って考えてる奴とでは
天と地の差がある。「面白くするにはどうしよう?」じゃなく「どうしよう?」では
まるで違う。そしてその場になると「どうしよう?」で結局答えは出ず、
次に持ち越し。そしてまた同じ事を繰り返す。いろいろ「こうしたほうがいい」と
イデアを出した所で、本人に受け入れる気持ちがないので、アドバイスにならない。
本人は「変わりたい」と言っているが、言っているだけで変わる気はない。
状況を打破するにはどうしたらいい?を考える事をしない。全てを受け入れ(この場合は
全部拒否)落胆し、その場を通り過ぎる。結局何も変わらず、「なぜ自分はこういう
思いをするんだ」嘆くがただ嘆いて終わり。
俺がどういう気持ち、考えでいるかも知らずにいて、それで終わり。


で、結論。会を面白くしようとか、お客さんを楽しませようという気持ちを持てない限り
表面的に「考えてきました」っていうのはダメ。だから俺がああするこうするという事を
していくしかない。とはいえ、本人にやる気がないとそれさえも無理。