反省点

台本を書く上で、特に大切なのが、お客さんの心の動きだ。
どのように流れ、どのように思わせるかという心理を読み解く。
正直100%そんな事は出来ないのだが、なんとなく流れ、なんとなく
思わせる事は可能だ。(最近ようやく出来るようになったと思うが)
台本にはその事は当然書いてない。書いてないし役者はそれを
理解する必要もない。役者は台本に書かれている事を役になって
全力でこなせばいい。稽古でつちかった事を全力でやればいい。
「あっそれ面白いな」って簡単に変更などしない。
今回本番ではくるくる回っているので、舞台上で何が起こっているのか
わからなかった。断片的だが見たしーんは、にがりの登場シーン。
あとはみていない。自分の出ていたシーンは見ていたが・・・。
にがりの登場シーンではにがりは俺の指示通りやっていた様に
見えた。大きな声で力いっぱいやっていた。
だが、前日の稽古で何か変更があったらしく、ちょっとした小細工を
していたらしいが、にがりにはそういう事は出来っこない。
ああ、俺の仕事せいで・・・残念だ。
あと俺が見た限り、はるちゃんの凶悪なアドリブにも近い行為。
全体的にそういった事が多かったように思う。
俺の書いた台本以上の事が本番で行われ、台本の流れを破壊していく。
稽古でやらない事を突然やるのは絶対だめだな。
今回のゲリラ公演は演出的にもハードルを上げないで割と気楽に
というコンセプトがあったのだが、基本的ルールは守らないと
演出家がいる必要がない。