「スリービルボード」


多分この映画で伝えたかった事、
こんな風に思って欲しかった事とは
程遠いところにいると思う。


人は自分の死に方を選ぶ事は出来ない。
唯一望む死があるとするなら、天命を
まっとうする事なんだろう。
そして誰か一人でも悲しむ人がいたら
その人は死んではいけない。
少しでもその悲しみを先延ばしする。
自分で死に方を選んだら残るものは何?


なんらかの形で復讐するという事は、
断固たる決意とその決意を貫く為に
いろんな事を犠牲にしなきゃならない。
俺の場合、その復讐をしないを選択し、
いろんなことを犠牲にしないを選択した。
もし復讐という選択をしたら
今の俺はここには存在しない。


(多分ここからが感想)
断固たる決意とはこういう事だを
表現してるし、いろんなことを
犠牲にしてる。意思を貫くのに
苦悩と葛藤が入り乱れ、
見せる姿は強気。
正義だった意思は狂気に変貌していく。
ラストは完全に救えないけどね。
救いがあったのは、二階から投げられた
看板屋が投げた警官が火傷を負って
病院に来た時、オレンジジュースを
差し出すシーン。ストローをさし、
相手の方にストローを曲げて飲みやすく?
してた。
人間の闇ではなく、人間の悪意。
どんどん変貌していく人間をみているようだ。